CosmicComplex は、複素数値関数
(およびその拡張)を 値としてではなく構造として観測 するための実験用モジュールである。
本モジュールの目的は、複素和の内部に現れる
- 項の支配構造
- 位相(arg)の運動
- 位相速度(位相微分)
- 部分和の幾何(polygon)
- 寄与率とエントロピー
を 可視化・数値化し、演算前後の変化(Motion)として比較可能にする ことにある。
CosmicComplex は
- 三角関数(sin, cos)
- 指数関数(exp(iθ))
- 円周率 π
に 一切依存しない。
それにもかかわらず、複素平面上では明確な「回転(位相)」と 「位相速度」が観測される。
これは回転が 解析的に注入されたものではなく、 複素数の加法・乗法という代数構造から 自発的(emergent)に生じる ことを示している。
π は位相の ラベル整理(unwrap) にのみ使われ、 構造定義そのものには関与しない。
cc = CosmicComplex(d=8, x=4.0, mode="even")d: 次元(解像度)。偶数推奨。運用上はd = 2^nが扱いやすいx: 実軸スケールmode:"any": 制限なし"even": d を偶数に制限"dyadic": d = 2^n に制限
obs = cc.observe(theta)1 点 θ において、以下を同時に取得する:
G: 複素値 (G(\theta))terms[k]: 各項 (T_k(\theta))abs_terms[k]: 各項の大きさcontrib[k]: 寄与率dominant_k: 支配項インデックスpartial_sums: 部分和多角形arg: 位相entropy: 寄与率エントロピー
は、observe を θ グリッド上で評価し、
argを unwrap- 数値微分
することで得られる。
これは 構造の回転慣性・安定性 を測る主要指標である。
CosmicComplex は「演算」をモノイドとして扱う。
例:
ScaleX(a): x のスケーリングFlipTheta(): θ → −θShiftTheta(t0): θ シフトChangeD(d): 次元変更
演算は合成可能:
op = FlipTheta().then(ScaleX(1.25))motion = cc.motion(theta, op)- before / after の Observation
- 差分:
- ΔG
- Δarg
- 支配項遷移
- Δentropy
- 寄与率差分
を同時に記録する。
これは 構造の運動学的比較 を行うための中核機能である。
本設計は π 非依存のため、以下の拡張が自然に可能:
-
虚軸スケール変更 $$ G(\theta) = (x + i\alpha\theta)^d $$
-
斜交化(直交破壊) $$ z = x + (\beta + i\alpha)\theta $$
これにより
- 支配項階段の移動
- 位相速度の変形
- 部分和多角形の歪み
を系統的に観測できる。
-
位相微分は $$ \frac{d}{d\theta}\arg G = \operatorname{Im}!\left(\frac{G'}{G}\right) $$
に対応し、ζ関数の (\zeta'/\zeta) と同型の構造を持つ。
-
本モジュールは
- RH における「σ=1/2 の安定性」
- OOL-KND(Only One Line Knows No Drift) の観測的検証のための 制御可能モデル として設計されている。
- 本モジュールは証明器ではない
- 観測・実験・構造理解のためのツールである
- 数値結果は近似であり、解釈は慎重に行うこと
CosmicComplex は
「複素解析を最小限まで剥がした状態で、位相と構造の運動を読むための計器」
である。